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医療

MARCHE 戦場での一時救命処置

SAFE-ABC & MARCHE-RYAN です。

前回はSAFE-ABCについてお話ししたので、今回はMARCHEについてです。

SAFE-ABCは簡単な診断と最低限の処置でしたが、MARCHEはもう少し詳しく見ていきます。

 

MARCHE

これも項目の頭文字を取ったものです。

M:Massive bleeding control(仏語:traquer les hémorragies)

全身を確認して出血の有無を確かめます。大動脈からの出血は既に駆血帯で止めていると思います。それ以外の止血を行います。

大動脈からの出血が止まっていなかったら駆血帯を追加します。

ガーゼと包帯で傷を覆う圧迫止血など。

 

A:Airways(仏語:L’air passe-t-il dans les tuyaux ?)

軌道の確保を行います。頭部後屈顎先挙上法ですね。

 

R:Respiration(仏語:Comment respire-t-il ?)

呼吸の確認。

ここでは呼吸の有無だけではなく、呼吸の様子も確認していきます。

呼吸数もそうですが、呼吸音に異常はないか?

左右の肺は均等に膨らんでいるか?

気胸を起こしてないか確認します。

 

C:Circulation, Choc(仏語:Le pouls radial est perceptible ?)

心拍の確認。脈は正常に感知できるか?

手首の脈(橈骨動脈拍)で強度と頻度を確認しましょう。

 

H:Head, Hypothermia(仏語:Conscience, Refroidissement)

意識の確認。

AVPU(Alere:意識声明。Voice:呼びかけに反応あり。Pain:痛みに反応あり。Unresponsive:刺激に対して反応なし)を使って意識レベルを判断。

瞳孔を確認。目玉が変な方向を向いていたら脳に問題がある場合がある。

体の麻痺はないかも確認。麻痺があれば脳や脊柱に問題がある。

 

低体温症の予防。

血液を失うと体温が下がるので、保温のためにサバイバルシートなどで傷病者を覆う。

もし暑すぎる場合は日陰を作ってあげる。

 

E:Evacuation(仏語:Évacuer)

撤退。

より安全で、より適切な処置が出来る場所に傷病者を移動させる。

車両やヘリコプターで後方の病院に搬送ですね。

 

備考

以上がMARCHEでした。

ある程度の安全が確保された状況で行われる処置なので、民間とほとんど同じだと思います。

続きのRYANはまた今度です。